皆さんこんばんは✨
お久しぶりの更新になってしまいました💦
前回の記事では指標の一つであるPERについてご紹介しました。
そこで今回はPERと並ぶほどに有名かつ、重要な指標でもある「PBR」について簡単にご紹介していこうと思います。
PBRって何?
投資をしたことがない人、かつこの単語を初めて聞いた人にも分かるくらい、大雑把に説明するとするなら。
その会社がこれまでに積み上げてきた利益の合計+株主などから預かっているお金の合計(≒純資産額)に対して現在の株価が割高か割安かを表しています。
・・・まだ難しいと思うので意訳です。
①100円入っている財布が200円で売られている(PBR2.0)
②100円入っている財布が50円で売られている(PBR0.5)
といった感じです(あくまでイメージです。)
皆さん当然②のPBR0.5を選ぶかと思います。他にも様々な条件が絡んでくるので、一概に低ければ良い株というわけではありませんが、基本的には高いより低い方が良い指標です。
余談ですがPBRを略さない場合はPrice Book-value Ratioといい、日本語では株価純資産倍率とも呼びます。
計算式は 株価÷BPS(=1株当たり純資産額)で求められます。覚えなくていいです。
注意① 帳簿に上がらないものは計算にはいらない
先程低ければ低いほど一概に良いとは言えないといった理由の1つです。
PBRは計算上、書類上の利益積立額などから計算するため、その会社が持つブランド力や技術力、人的資源など書類にあがってこない部分に強みを持っていたとしても反映されません。
例えば今流行りの○○ペイを想像してください。
各社シェアを奪うために再三キャンペーンを行っているため、どこも大赤字ですので、あえてPBRを算出するのであれば、非常に高い(悪い)数字になっていると思われます。が、当然そのキャンペーンによって獲得したシェアやブランド力は今後の黒字化や他社をリードするための大きな財産となることでしょう。
それらのブランド力などを資産として見ることができるならばむしろそのPBRは低いと言えるかもしれませんね。
120円でコカコーラが売っている横で、聞いたことのないブランドのコーラが80円で売っていても買う人は少ないと思います。
10万以上するiphoneの横に2,3万のスマホが置いてあってもそちらを選ぶ人は決して多くはないでしょう。
ブランド力や消費者イメージは数字にあがってこない重要な資産と言えます。
注意② 業界の見通し等が悪い場合などは低く出る
十分に収益が出ているにも関わらず、PBRが低く算出されがちな業界や会社などがあります。
例えば最近で言えば、銀行,保険,証券株や運輸株や鉱業株など・・・。
業界全体として当面の見通しの悪い分野や、技術革新が少なく安定はしているものの、今後の大きな伸びが期待できない分野は投資先としての人気がないため株価が低迷しがちです。
注意③ 新しい企業は悪くなる
計算式上、これまでの利益の積み重ねにたいしての数字のため、年数の浅い会社などは当然積み重ねが少ないためPBRが高く(悪く)出る事が多いです。
新興企業、IT企業などは悪くなりがちですね。
まとめ
一般的にはPBRが1.0倍を切ると割安と言われる事が多いです。
今の日本には非常に多くのPBR1.0倍を下回る企業があります。
重要なのはなぜ1倍を下回っているかを考えることです。
・本来もっと評価されるべき優良企業が、日本全体の不況や、米中関係などが原因で不当に株価が下がった結果1倍を下回っているなら当然買いです。
・逆に、今後明らかに赤字になりそうな会社、見通しの悪い会社、財務的に問題のある会社という理由で1倍を下回っているならむしろ妥当な数字と言えるでしょう。
どちらの場合にせよ、数値だけで判断するのではなく、あくまで株価の割安割高を判断するためのアプローチの一つとして使用していくのが良いでしょう。
投資で損をしないための、最初の一歩は
「自分が分からないものには投資をしない」ことです。
このブログが皆様の「分からない」を減らすお手伝いができれば幸いです✨