おはようございます✨
今日は投資信託の1つである毎月分配型(毎月決算型)の投資信託についてです。
毎月分配型投資信託って何?
毎月決められた日に、その時々の運用成績に応じて、分配金(利息のようなもの)が払われる投資信託です。
年に2回のみ、数円~数十円程度の利息しかでない預金と比べてしまいがちで、毎月ある程度の金額が入ってくるため人気です。
証券会社の投資信託の人気ランキングでも上位で見かけることも多いです。
気持ちは分かります。
今はゼロ金利時代と言われ、100万円を1年間預けていてもコンビニでジュース一本買う利息すらつかないので、毎月数千~数万程度の分配金が入ってくるのは非常に魅力的に感じるかもしれません。
が、預金と違ってあくまで投資信託です。
100万円分投資信託を買って、1万円分の分配金を貰えば、残った投資信託の価値は約99万分に目減りします。(運用損益±0の場合)
分配金+基準価額が大事なのであって、月にいくらもらえるかだけに注目しても意味がないのです。
それってオススメなの?
基本的に当ブログではオススメしていません。
その理由を下記していきます。
分配を出すために、様々な経費がかかる。
投資信託側では、分配を出すために持っている株や債権を売却することがあります。
その度に売買手数料がかかりますし、あなたに分配を出す度に通常分配分からは所得税が引かれていきますので複利効果が非常に薄くなっていきます。
複利効果についてはコチラ↓↓
投資で資産を増やすコツは複利にあると言っても過言ではないため、そのメリットを享受できないことは非常に大きいデメリットです。
結局儲かっているのかどうか分かりにくい
先程お伝えしたように、分配型投資信託の場合、見るべきは基準価額+分配金の合計額です。
はじめのうちは何となく把握出来ていても、数年たった後に結局今どれだけ分配をもらって、基準価額がいくらになっているか把握出来ている人はあまり多くないのではないでしょうか?(もちろん証券会社のページや、運用報告書などを見れば分かりますが。)
加えてこのタイプの投資信託には、運用が上手くいっていなくても元本を取り崩して、配当を出すものもあるので、「配当が出ているから運用が上手くいっている」と思っているとあなたの財産は大きく減っていることもあるかもしれません。
ならどういう人が買うべき?
証券会社や銀行のサイトには、「これ以上お金を積極的に増やす必要のない年金生活者」などは買っても良い。
と書いてあるものもありますが、今や人生100年時代。
65歳から年金をもらったとしても、女性の平均寿命は87歳。
なんと年金を貰い始めてから22年もあるのです。
それだけの時間があるなら十分長期投資は可能です。
だったら私は「複利効果を享受し、長期的にあがる投資信託」を購入して必要に応じてその都度解約していく方が良いのでは?と考えます。
そのため私はさらに限定的に、「積極的にお金を増やす必要もないし、長期投資向けの投資信託を買って、都度解約するのが面倒くさい人」くらいかな❓と考えています。
投資をする人の大部分は、(短期的にであれ、長期的にであれ)少しでも資産を増やしていきたいと考えてらっしゃる方が多いと思うので、基本的にオススメしておりません。
総評
きちんと運用されているものであれば、ある程度の利益は見込めるとは思います。
ただし、同じものを対象にする無分配型の投資信託があれば、そちらのほうが運用成績は良くなると考えます。
※否定的な記事になってしまいましたが、人それぞれ投資の目的も、何に価値を置くかも変わってきます。現在そういった投資信託を持っている方を否定するものではありません。
むしろ私が寡聞にして知らないだけで、良い商品があるよという方は是非教えてください。また海外のものでPFFやBNDなど魅力的な物もあると思っていますが、あくまで世間でイメージされる毎月分配型投資信託という商品について書いてみました。
投資で損をしないための、最初の一歩は
「自分がよく分からないものには投資をしない」
ことです。このブログが皆様の「分からない」を少しでも減らすお手伝いができれば幸いです✨