今回は高配当株として有名なブリティッシュ・アメリカン・タバコ(以下BTI)について記事にしていきます。私自身の備忘を兼ねて、一問一答形式で目次を作成・随時加筆修正していきますので、興味のある部分のみご確認いただければよいかと思います。
(最終加筆修正日2024/5/27)
【目次】
何をしている会社?
社名にもある通り、タバコの製造販売を行っています。有名な銘柄としては、KENTやラッキーストライク等があります。他にもKOOLやダンヒルなどの製造販売も手掛けています。
また、IQOS(アイコス)に次いで、加熱式タバコの中で世界2位のシェアを誇るGlo(グロー)の製造販売も行っています。その他全米No1の電子タバコブランドであるVuseもBTI製品の一つです。
ちなみに通常のタバコと加熱式タバコ、電子タバコの違いは
「タバコ」...タバコ葉を燃やして発生した煙を吸うもの
「加熱式タバコ」...タバコ葉を高温で熱して発生した蒸気を吸うもの
「電子タバコ」...そもそもタバコ葉を使っていないもの、という区分になっています。
会社の規模はどのくらい?
世界で上場しているタバコ企業の中では
1.PM(フィリップモリス)
2.MO(アルトリアグループ)
3.ITC(インペリアルタバコ・インド)
4.BTI(ブリティッシュアメリカンタバコ)
5.JT(日本たばこ産業)
というランキングになっています。
この中で1位と2位のPMとMOは実質的には同じ企業グループです。
ということで世界第3位のタバコ会社ということになります。
ただし中国には世界最大とも言われる、非上場の中国煙草公司(チャイナタバコ)があるので実質的には世界4位のタバコ会社と言えるかもしれませんね。
(ITCは多角化しており、ホテル経営や日用品などの販売も行っているため、タバコ部門のみを見ればBTIのほうが大きい可能性はあります。)
時価総額は2024年5月現在で10兆5,600億円程度であり
日本企業内のランキングと比べると16位の任天堂や17位の第一三共などよりは少し小さく、18位の東京海上や19位のKDDI、20位のホンダなどよりは少し大きい程度です。
こちらは日々の為替や株価により変動するため、参考程度にどうぞ、
配当利回りは?
2020年...1株あたり約2.72ドル
2021年...1株あたり約2.92ドル
2022年...1株あたり約2.62ドル
2023年...1株あたり約2.88ドル
2023年の株価は最安値が28.35ドル、最高値が40.75ドルでした。これを上記の1株あたり配当金で割り返すと、税引前の配当利回りは7.06%~10.15%程度であることがわかります。
同様の計算を2023年度のJT(日本たばこ産業)で行った場合、2023年の1株あたり配当金は194円
株価のレンジは2,537円~3,858円となっていましたので、年間の配当利回りは5.02%~7.64%となっておりJTよりも配当利回りが高かったことが分かります。
配当にかかる税金は?
BTIはイギリス株であるため現地課税が発生せず、税金は20.315%+ADR管理費用(極めて微小な金額)となり、100万円の配当金を受領した場合、手元に残るのは796,000円程度です。日本株と同様、大まかに2割程度引かれると考えておけばよいかと思います。
最もポピュラーな外国株であるアメリカ株や中国株などは、そこに加えて現地における10%の源泉徴収税が発生します。
よって先ほどの配当金100万円がAmazonやApple等の米国企業から受領したものであったならば、手元に残るのは717,000円程度になります。